映画のことを、つらつらと。

映画の感想を、ネタバレ・考察ありで書き綴ります。

【ネタバレ・考察】シン・ゴジラを観てきました

初めまして、配管工というものです。

普段はあまりブログなどやらないのですが、ネタバレありで自分の考えを好きなだけ書く場が欲しいなーと思い、このブログを始めました。

初回である今回は、公開したばかりである「シン・ゴジラ」について書いてみようと思います。

 

◾︎この作品のテーマとして感じたモノ

これまでも、いくつか怪獣モノを見ることはあったのですが、今回はそれらとは毛色の違うものだと感じました。

他のものは、まず怪獣ありき、破壊シーンありきで、テーマはその上に載せたもの、という印象が多かったです。

しかし今回は、「ゴジラで何を表現したいのか」を下敷きにし、そのために必要なレベルで怪獣の強さ・破壊の規模をしっかり考えているように感じました。

パシフィックリムなんかは前者で、怪獣とロボットの殴り合いが見たい!という動機で作られていたかと思います(もちろんそれが悪い訳ではなく、僕自身パシリムは大好きです)。

でもこのゴジラは、どんなことがあっても再び立ち上がる国・ニッポンを表したい、みんなに日本人であることをもう一度考えて欲しい、という気持ちが根底にあるような気がします。

 

◾︎とは言ってもやっぱり設定が気になる

テーマについて大層に語ってしまいましたが、個人的に気になっているのは劇中で明かされなかった謎たち。

今のところ気づいたものとしては、以下の2つが大きいものかと思います。

①何故ゴジラは東京に来たのか

②最後の「アレ」は一体何なのか

②は観た人なら誰もが気になっていると思います。

ですが①は意外と気づかない。ゴジラは東京を襲うもの、という先入観が強く、言われないと気づかなかったりします。僕もそのクチでした。

 

◾︎ゴジラは何故東京を襲ったか

「いやいや、そんなこと言ってもお約束だからじゃないの?」という意見はあると思います。

ですが、そうなるとあのセリフが腑に落ちないんです。

そう、「何故東京ばかり襲うんだ!」っていう、劇中の人物のセリフ。わざわざ言わせてるんです。

言わなきゃお約束で済むのに、わざわざ言わせたのが、まるで「ちゃんと理由はあるよ」と言わんばかりだと感じました。

では何故、ゴジラは東京を襲うのか。

それはゴジラの出生に秘密がありそうです。

ゴジラは核廃棄物をエネルギー源にする生き物が進化したもの、と劇中で推理されていました(…よね?専門用語多くて理解しきれてません…)。

しかし、それだと出現場所の説明がつきにくいと思うのです。

海が広いからあの大きさでも見つからない、というのはわかるのですが、それだと水蒸気爆発の説明がつきません。

何故そのタイミングで突如あのようなことが起きたのか。

それはゴジラの元になった生き物が「人間のDNAを取り込んだからではないか、と思います。

ゴジラは地球上で最も進化した生物、と言われていましたが、では2番目は?それが人間です。

ゼロからのスタートよりも、人間のDNAを元に進化させたほうが効率がよいに決まっています。

 人間をベースにしていると考える理由は他にも、第二形態が胎児に似ている、というのもあります。あのギョロっとした目や、ハイハイで進むのが赤ん坊のイメージを作っていると思います。

さて何故東京を目指すか、という理由に戻るのですが、ゴジラのベースになった人間のDNAというのが牧博士を丸ごと1人、なら筋が通るのではないでしょうか。

妻を殺した科学を、日本を憎み「好きにした」人物。

もしゴジラが本能の赴くまま動いてしまえば、外国に上陸してしまい、日本への復讐は叶わなかったかもしれません。

それを制御するためのブレーンとして、自らをゴジラに変えたとは考えられないでしょうか。

しかし、そうすると今度は「博士の意識は残ってるの?」という疑問が持ち上がってくるかと思います。

それに対しては、意識は恐らくある・少なくとも記憶や知識は引き継がれている、と考えられます。

その根拠としては、以下のものがあります。

1.第三形態で、ヘリに向かって火炎を吐こうとした

ゴジラは世代を重ねる生き物ではないので、これは本能によるものではなく、火炎を吐くための機構があると理解しているための行動と思われます。

ただ、体が冷えていなかったために機構は不完全で不発に終わっています。

2.爆撃機を攻撃した

→最後のヤシオリ作戦の際、無人爆撃機による攻撃を行いましたが、ゴジラは的確にドローンを攻撃しています。

これはドローンの存在を知らないとできないことです。

まぁ、これはそれまでのもそうじゃん、というものですが…

 

これらのことから、ゴジラが東京を目指すのは牧博士の復讐を完遂するためだった、と考えることができます。

 

もう1つの疑問である、「最後のアレ」ですが、長くなってしまったので次の記事で書こうかと思います。

初回からグダグダですが、また読んでいただけると。